マインドフルネスの特徴
マインドフルネスはあるがままを受け入れるのが目的の一つです。
我々の心はありのままの現象を受け止めておらず、現象と感情を一緒にしてしまう場合が多々あります。
起こった現象に対して好き嫌い、快不快などの区別をします。
好き、快から貪り
嫌い、不快から怒りが生じます。
そこからさまざまな執着へ分かれていきます。
現象と感情は切り離してあるがままを受け入れる。
※三毒
貪(貪り)
瞋(怒り)
痴(無智)
マインドフルネスの種類
マインドフルネスは大きく分けて二つ存在します。
・ヴィパッサナー瞑想(自己洞察瞑想)
洞察瞑想は、次々と生じている経験から特定の対象を選び出すことなく、それらの流れにありのままに気づいている状態を維持する技法です。この方法では、特定の対象を設定しないため、注意の範囲が広がり、次々と生じている呼吸や感覚や感情のすべてが気づきの対象となります。しかし、強めの感覚や感情などの妨害刺激が生じると、注意はそれらに囚われてしまいます。そのことに気づいたら、その刺激から注意を動かすのではなく、その刺激にありのままに気づいていることを試みます。それによって、妨害刺激が気づきの対象に戻り、その刺激に囚われていた注意の範囲が自然と広がっていきます。これを繰り返すことで、さまざまな感覚や感情や思考を、特定の対象とそれ以外の妨害刺激とに区分することなくありのままに気づいている状態を維持することができるようになります。
・サマタ瞑想(集中瞑想)
集中瞑想は、特定の対象に意図的に注意を集中する技法です。例えば、自然に生じている呼吸などの特定の対象を設定してそこに注意を集中します。しかし、強めの感覚や感情などの妨害刺激が生じると、注意はそれらに囚われてしまいます。そのことに気づいたら、注意を特定の対象に動かすことを試みます。それによって、注意を妨害刺激から離すことができます。これを繰り返すことで、一点に注意を集中する能力を高めることができます。しかし、特定の対象に注意を集中するだけでは、それ以外の範囲で次々と生じている経験に気づくことはできません。
あるがままを受け入れるのにはヴィパッサナー瞑想(自己洞察瞑想)が効果的です。
マインドフルネスは、テーラーワーダ仏教(南伝仏教)のヴィパッサナー瞑想がもとになっており自分の瞬間瞬間の心身の状態を観察し気づいている状態です。
お釈迦さまが説かれた瞑想に則った瞑想法で、四念処と言われるもので、身(体)・受(感覚)・心・法(現象)に対する観察です。
- 身念処:そのときどきの身体の状態に気づきをもって見守る
- 受念処:そのときどきの感覚に気づきをもって見守る
- 心念処:そのときどきの心の状態に気づきをもって見守る
- 法念処:現象・ものごとを気づきをもって見守る
という観察です。経典には細かく観察法が書かれています。
通常、マインドフルネスの訓練としては、四念処の身念処のはじめである「呼吸を見つめる瞑想」を行います。この呼吸を見つめる瞑想は、お釈迦さまが行った「アーナーパーナ・サティ(入出息念)」という瞑想です。
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