断食によるケトン体分泌の増加

仏教

真我の癒し会窓口および記事投稿担当のチベスナです。
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ケトン体とは

私たちは口にする食べ物のうち、糖質・タンパク質・脂質からエネルギーを生み出します。
現代人の一般的な食生活のバランスで言えば、ごはんやパン、麺類など炭水化物が主食となっています。これらは消化管で消化されることで糖質の最小単位であるブドウ糖にまで分解され、このブドウ糖が主なエネルギー源となっています。

長い間空腹状態が続くと飢餓状態となります。
この際は血液中のブドウ糖濃度、すなわち「血糖値」は低下します。そうなると、脳から「ブドウ糖が足りないから、食事をしなさい」という指令が出て、人は「お腹が空いた」と感じ、何か食べようと思います。

体内で利用できるブドウ糖が足りなくなった時には、体脂肪を燃やしてエネルギーを生み出されるのですが、その際に脂肪酸から作られるエネルギー源が「ケトン体」と呼ばれるものです。

ケトン体を分泌させるには

私たちの身体は、「ブドウ糖」と「ケトン体」がエネルギー源となっていますが、このケトン体は、食事で糖質をたくさん摂取している状態では生成されません。

ドウ糖をエネルギー源として利用している状態を「グルコジェニック」、ケトン体をエネルギー源として利用している状態のことを「ケトジェニック」と呼びます。

断食を行うと3日目あたりから「ケトン体」が増加し始めます。

ケトン体の効果

ケトン体は、網膜や赤血球以外の細胞のエネルギー源になるのですが、脳細胞のエネルギー源にもなり、ブドウ糖よりも効率が良いです。

他にも以下のような効果が見られます。

・脂肪燃焼効果
・筋力系パフォーマンスを約9%向上
・短時間の最大運動を繰り返し発揮する運動パフォーマンスを約60%向上
・記憶保持効果・抗炎症作用(細胞膜にあるHCAR2と言う受容体を活性化して作用する)
・神経細胞(ニューロン)死を防ぐ
・前頭葉に多いセロトニン受容体を持つ神経細胞の機能を高めセロトニン機能を高める(心のバランスがとれ幸せを感じる)
・脳血流量を増やす
・抗炎症効果
・α波をふやす
・βエンドルフィンをふやす
・『BDNF(脳由来神経栄養因子)』という物質が増える

BDNFは以下のような働きや効果があります。
●新たな神経細胞を成長をさせる
●長期記憶への重要性
●うつの予防・改善
●糖尿病や脂質異常症の予防・改善
●慢性痛の抑制、など

断食と瞑想の親和性

以上のことからケトン体は瞑想に必要な集中力・記憶力の向上、瞑想状態に入るために必要なセロトニンの分泌やα波を増やす役割を持っています。

修行僧はよく老けないといわれます。
ケトン体とは別ですが、「空腹による成長ホルモンの分泌促進」によって若返りの効果があります。

また人体には「吸収は排泄を阻害する」という生理上の鉄則があります。
それは、食べれば食べるほど、消化・吸収のために血液は胃や小腸に集まり、排泄臓器の大腸・直腸・腎臓・膀胱への血流が少なくなり、大・小便などの排泄現象が減弱する、という意味です。

そして、「逆もまた真なり」で、空腹・断食により、胃や小腸へ血液を集める必要がなくなると、排泄臓器への血流が旺盛になり、排泄が促進されます。

それだけでなく、実は涙腺・肺・気管支・鼻粘膜・汗腺・皮脂腺・子宮・膣などへの血流もよくなり、それらに関連する排泄現象も促進されるのです。

俗に言う「目糞、鼻糞、糞、小便、汗……」などの排泄物の中で、糞(大便)以外は、血液の中の汚れ(老廃物)が分泌・排泄されたものです。

それらが排泄されたということは「血液が浄化」されたともいえます。


瞑想において気(アパーナ)の浄化が重要になります。
気(アパーナ)を第一チャクラから第七チャクラまで引き上げることも瞑想の目的の一つだからです。
気(アパーナ)を引き上げるには気(アパーナ)の通り道の管(ナーディ)の詰まりをとる必要があるのですが、これは血液やリンパと密接に関係しています。

肉体の血液やリンパ
アストラル体の管(ナーディ)

が折り重なって存在していると考えられます。
※アストラル体は精神世界の体ととらえて下さい。

まとめ

巷で流行っているオートファジーは様々なやり方が出回っていますが、固形物を取らないだけで飲料物で栄養を取っている場合があります。
今回の記事で分かる通りケトン体分泌の条件は糖質を取らないことです。

オートファジーの効果がわからないという人は完全に糖質を断ってみると違いが生じてくるでしょう。
断食は二日目の終わり、もしくは三日目が一番つらいと様々なところで体験談が上がりますが、それは糖質がなくなり、変わりにケトン体の分泌が始まるのが二日目の終わり、三日目から、だからだと予想ができます。

断食後急激な糖質の接種は血糖値の急上昇につながりますので、回復食を挟んで安全な断食生活を行ってください。



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